徳地に未来がやってくる!自然薯(ジネンジョ)栽培

島地で自然薯(ジネンジョ)を栽培・販売されている(株)ミライエfarmの経営者土井 志則さんに話を伺いました。土井さんは6年前にUターン、実家の家業と兼業しながら自然薯の栽培に着手、試行錯誤しながら独自の有機自然薯の栽培法を確立されました。

今、4haの地で15t/年を販売。国内だけでなく、特に中国への輸出に注力。中国では漢方薬「山薬」として広く使われていて、土井さんの有機栽培での商品は高く評価されています。

自然薯は元々山に生育しているので、山に囲まれ、昼夜の温度差が大きい徳地は最適な生育環境。味と粘りは群を抜いていて、関東圏でも一級品として扱われています。

県内では湯本温泉大谷山荘の音信(おとずれ)で朝食に出されているとのこと。将来は150t/年が目標。そのためには、「人」と「農地」の確保が課題。

「農地は今後休耕田が増えそうなので何とか目途が立ちそうだが、人の確保が難しい」と言われていました。

ミライエでは自然薯栽培に興味を持たれ、真剣に取り組んでみたいと思われる方を常時募集されています。会社の名前もミライエ(未来へ)と未来を向いています。

”徳地に未来がやってくる” この息吹きを感じ、心が躍りました。

事務所前で 代表取締役 土井志則さん
               (集落支援員:市原)

八坂を元気に!プロジェクト

「八坂を元気に!プロジェクト」意見交換会に参加しました。

中山間地域を元気にするための県の事業「新中山間地域振興特別対策事業」をキッカケに、このプロジェクトが立ち上がり、その第一回目の意見交換会が7月22日に開かれました。

日曜日の朝にもかかわらず、各自治会長、各団体や小学校校長先生など36人もの参加がありました。最初は何をするのか不安そうな様子でしたが、進行役の方が、場の雰囲気を和ませながら会議を進められ普段あまりしゃべられない方も、進んで自分の考えを語られていました。

「5年先に八坂がこうあったらいいな」というテーマでは6グループで意見を出し合い、それらの意見の人気投票も行なわれ盛り上がりました。この盛り上がった熱が冷めない内に、次の会を早くやりたいとの声があちこちから聞こえました。

何回か交換会を重ねて、具体的に「八坂を変えていこう、元気にしていこう」という強い想いを参加者全員で共有できました。

アンケートで「次回の会議に参加しますか?」に36人中35人の 方が参加したいとありました。確実に一歩動き出しました

ー八坂を元気にポロジェクトー交換会     集落支援員:市原茂            

芝桜で有名な周南市鹿野大通理から徳地重源の郷へ

芝桜で有名な周南市鹿野大通理「夢求の里交流館」の井上館長と話す機会がありました。今年の芝桜祭り(4/1~5/6)に来られた方は5万人だったと。  

「ここを見学するには1時間あればできる。折角 家族で遠くから見に来て、ここだけ見て帰られるのは勿体ない。徳地は隣町で重源の郷がある。ここを見た後は重源の郷へというルートができればお客様も一日楽しんでもらうことができる」と言われました。 

何十年振りに重源の郷に行ってみました。平日のためお客様は少なく閑散としていました。入場料を払って無料バスに乗り途中で下車し、小川のせせらぎの音を聞きながら散策しました。

田舎の静寂が味わえてこれで充分ではないかという見方もあります。これだけの施設が整っており、お客様が少ないのはなぜだろうか?井上館長のお話にもあったように、重源の郷は徳地の代表的な顔の一つです。

井上館長はさらにこうも言われました。「今は、一人勝ちの時代ではない。周辺と連携し、助け合ってお客さんも含めて皆んなで楽しんでもらう時代だ」と。

周辺のまちの方やお客さまに目を向けた「まちづくり」を考えていけると良いと思いました。

重源の郷 アジサイ通り            (集落支援員:市原)

徳地には人を引き付ける魅力が一杯ある

ゴールデンウィークの5月4日、国立青少年自然の家で行われた「森フェス」に参加しました。

1000人を超える参加者で大盛況でした。子ども連れの方が多く、普段余り聞けない子どもたちの大きな声があちこちから聞こえました。

息子さんと防府から来られたお母さんが「子どもが自由にのびのび遊べるこんな大自然があるのがすばらしい」と言われました。

次の日、「歩こう大会in三谷」に参加しました。

こちらも100人近い参加者があり、約10kmの山道を歩きました。子どもたちも元気に一人の落伍者もなく厳しい山道を歩き終えました。

昼は緑の山中の広場でスタッフの方が用意されたおいしい「茶粥」と「おむすび」をいただきました。新緑の樹木の香り、道端に咲く可憐な草花を愛でながら、心も体もリフレッシュしました。

いずれの催しも、徳地以外のところからの参加者が多くそれだけ「徳地には人を引き付ける魅力が一杯ある」と心強く思いました。           

歩こう大会(平成30年5月)           (集落支援員:市原)

そば粉を買うと温度管理ができないから・・・

地域おこし協力隊の飯笹さんが、そばを植えるために、畑を耕されていました。

-そば畑を耕す飯笹さんー

「そば粉は買ってそば作りだけに専念された方が良いのでは?」 と聞くと、「そば粉を買うと温度管理ができないからだめ。遠方から運んでくると、途中で高温などで味が落ちてしまうから」と言われました。

先日、ふれあい交流会に岩手県の本田さんが来られ福島県飯館村の震災前後の写真を展示されました。
昼食時に「このお味噌汁はおいしいね」とビックリされました。

この時、そば畑での飯笹さんとの会話を思い出しました。「きっと素材の大豆も温度管理がしっかりされているからだ」と。同時に、「徳地以外の方々にもこの美味しさを味わってもらう機会が増えると良いな」とも思いました。

現在、問題になっている休耕田に、例えば大豆やそばを植える。地元で加工し、出来たみそやそばを味わいその美味しさを実感していただく。ファンが増え、働き場所が増える。

このようなことを、今、徳地を元気にしたいと思う人たちが集まって、語り合っています。 「参加してみたい」と思われる方は、私宛に連絡してください。一緒に語り合い、形にしていきましょう。

(集落支援員 市原 茂)