徳地の隊中様供養祭の様子が公開されました   https://youtu.be/4TNu2E77drU

徳地の隊中様と云っても徳地の近郊の人でも知らない人が多いようで、私など外部から転入したものはなお更のことです。江戸時代から明治に変わる時の悲劇は各地にありますが、まさか山口にあるとは思いませんでした。

徳地の地域活動に誘われ、以前から何となくこの地に興味があったことも手伝って、定期的に徳地ワイガヤの会に通っています。

「山縣有朋率いる奇兵隊がこの地に駐屯し、吉田松陰の教えを「諭旨」として、礼儀正しく訓練し、地元の人達も炊き出しなど協力された」と聴き、わくわくする思いを感じたのに、何となく後が続かないのが気がかりでした。

その後、「徳地の隊中様供養祭」の話が耳に入り、悲しみと憤りを感じましたが、今はそんな憤りよりも、徳地の人達の寛容さを尊ぶようにしています。

徳地の隊中様供養祭の様子はこちら https://youtu.be/4TNu2E77drU

明治維新という大改革の礎となった若者を配した土地柄です。ひたひたと迫る少子高齢化時代を生き抜くモデル地域を目指して、気軽に奇兵隊の教訓を語りながら、活動できたらと思っています。

集落支援員だより(7月号)

集落支援員だからかどうかはわかりませんが、ときどき難しい問題を投げかけられます。「飛鳥時代の徳地のことに詳しい人を探してほしい」とか「昔は固有の名前がついていない地域には「い」「ろ」「は」「に」「・」という地名を付けていた。佐波川沿いに「ほ」という村があったそうだが、どの辺りか分かる人はおられないか」等々。

これらの問題にひとつひとつ取り組んでいくうちに、「私は×××ができます」「あの人は〇〇〇が得意です」という情報をみんなで持ち寄って誰でも利用できる「徳地人財マップ」(人材でなく敢えて人財の字を用います)が出来れば、いろいろな活用が考えられるのではないかと気付きました。

ラジオで夏休み等に「子どもなんでも相談室」といった番組があります。徳地でも例えば星に詳しい人が身近におられれば、夜空を一緒に眺めいろいろなことを教えてもらうことができます。また昔のことに詳しい人の話を聞けば、老いた人は若かりし頃を思い出し、若い人は昔の暮らしを知ることができます。

この「徳地人財マップ」を活用して、特に時間に余裕がある高齢者の方々に大いに活躍していただく機会が増えれば、また違った「徳地の未来」が開けて来そうな気がしています。

(集落支援員:市原 茂)

          ―昭和16年まであった佐波川の舟橋―