集落支援員だより(7月号)

集落支援員だからかどうかはわかりませんが、ときどき難しい問題を投げかけられます。「飛鳥時代の徳地のことに詳しい人を探してほしい」とか「昔は固有の名前がついていない地域には「い」「ろ」「は」「に」「・」という地名を付けていた。佐波川沿いに「ほ」という村があったそうだが、どの辺りか分かる人はおられないか」等々。

これらの問題にひとつひとつ取り組んでいくうちに、「私は×××ができます」「あの人は〇〇〇が得意です」という情報をみんなで持ち寄って誰でも利用できる「徳地人財マップ」(人材でなく敢えて人財の字を用います)が出来れば、いろいろな活用が考えられるのではないかと気付きました。

ラジオで夏休み等に「子どもなんでも相談室」といった番組があります。徳地でも例えば星に詳しい人が身近におられれば、夜空を一緒に眺めいろいろなことを教えてもらうことができます。また昔のことに詳しい人の話を聞けば、老いた人は若かりし頃を思い出し、若い人は昔の暮らしを知ることができます。

この「徳地人財マップ」を活用して、特に時間に余裕がある高齢者の方々に大いに活躍していただく機会が増えれば、また違った「徳地の未来」が開けて来そうな気がしています。

(集落支援員:市原 茂)

          ―昭和16年まであった佐波川の舟橋―

ふるさととくぢ集落支援員だより(6月号)

徳地版もうかる農業プロジェクト

 4月交流センターで「徳地版もうかる農業セミナー」を行いました。キッカケは、2月「山口市もうかる農業創生セミナー」で、今、市内南部地区で実証実験されている実態を知ったからでした。

この実験に参加されている生産者から生の声を聞くことが出来ました。

「野菜のパック詰めや選別の作業に今まで5時間かかっていたが1時間で済むようになった」「今2町歩野菜を作っているが今年5町歩にする」「儲かるので子どもが後を継いでくれた」。

 この実験は、山口市とスーパーと道の駅と生産者(山口市南部地区)が連携して野菜に特化して取り組んでいるものです。何故南部だけで実験されているのかを質問しました。「希望者がおられれば徳地に話にいきますよ」との回答をいただき、今回の開催につながりました。できれば徳地全域から希望者を募るべきでしたが、実験ということもあり小さく始めて早く実績を作り、良い評価が得られれば全体に広めて行こうと考えました。

 すぐにでも実験に参加したいという希望者が数人おられ、今その準備を急いでいるところです。南部地区の実態を参考にして「徳地版もうかる農業」が広がれば「休耕田の解消」「後継者の確保」「定住人口の増加」等の課題解決のみならず、「活気あふれる、みんなが豊かな気持ちになる徳地」が必ずやってくると信じています。

                  (集落支援員:市原 茂)

      徳地版もうかる農業セミナーでの加工品試食の一幕