東京のIT企業の方が過疎地域でのビジネス(主に交通関連)を探りに視察に来られ、その意見交換の場に同席しました。
「停留所までどのくらいの距離であれば歩くことが可能か?」とか「ある程度人数が集まらないと送迎するのにも効率が悪い」とか企業目線の質問が相次ぎました。
「田舎の高齢者は街に出かけるときは、例え病院に行くとしても帰りには買い物をして帰る。行きは身軽だから多少歩けたとしても帰りは荷物があるので家まで送ってもらわないと歩けない」
「田舎は車を運転しないと仕事にならない。高齢者が安全で安心して運転できるような技術開発にビジネスチャンスがあるのではないか」等のやり取りをしました。
後日「今回の視察に於いて、大変心動かされるものがあった。社内で情報共有を図り、更に検討を深めたい」旨のお礼のメールがありました。
相前後して奈良の観光案内をされているボランティアの方々が徳地に来られました。
「東大寺南大門を案内するとき、山口県の徳地でとれた木が使われていますと説明しています。徳地とはどんなところか一度は見ておく必要があるので来ました」と言われました。
野谷や岸見の石風呂をご案内し重源の郷では石風呂に入って実体験されました。法光寺では奈良の南大門の木が徳地産であるという根拠になるお話を住職が熱く語られ、納得と感動をされて帰られました。
ビジネスにしろボランティアにしろ、自分の目で見たり、確かめたり、自分の5感で感じることによって、またその土地の人の話をよく聞くことによって新しい取り組みに対するヒントがそこにあると思いました。 (集落支援員:市原)