集落支援員として徳地に来て1年が経ちました

 昨年10月集落支援員として徳地に来て1年が経ちました。最初の頃、藤山浩先生の「徳地の人口分析調査」の報告会が各地区でありました。「このままだと集落が消滅する。何とかしなければ」という同じ想いを持つ人が数人来られ、話し合う場ができました。何回か話し合っていた時、ある方から「地域の事も知らずに話し合いだけしていることに意味はあるのか?」というお言葉をいただきました。

「そうだ。話し合って意識が変わっても行動が変わらなければ意味がない」とその時気付かされ、話し合っている仲間で「出来ること」から行動に移ることにしました。

小学生が自分たちが撮った写真を動画にする手伝いをしたり、高校生の文化祭に協力したり、お祭りで子どもたちに「おにぎりのにぎり方」を体験してもらったりしました。

まだまだ小さなことですが今は小さな積み重ねが大切と思って行動しています。

「色々な行動をされているから、皆さんに活動を紹介されたら」と先にお言葉をいただいた方から声がかかりました。「少しは認められつつあるのかな」と嬉しくなり、今後は「活動をもっと知ってもらう」ことにも力を入れて行こうと思いました。

皆様の「話し合いの場」が徐々に広がりつつあります。「八坂を元気にプロジェクト!」も動き始めました。私自身、徳地のことをもっと知り、集落支援員として今後もこのような話し合いの場づくりを支援したり、時には話し合いに加わって皆さまの考えを引き出すお手伝いができたらと思っています。            (集落支援員:市原)

”心に残った風景”  どこかおわかりですか?

徳地に魅せられて

須賀神社(小古祖)で拓本のとり方の研修会がありました。県内からのお客様を駐車場へ案内するため立っていました。一人の女性が坂道を楽しそうに降りてこられました。近所の人と思って「天気も良いし、気持ち良いですね」と声を掛けてみました。

「つい一ヶ月前に都会からこちらに引っ越してきたばかりなんです。この大自然と空気の清々しさは、実際に住んでみないと味わえないですね。毎日散歩して大自然を満喫しています」と弾んだ声が返ってきました。

「徳地に移り住もうと決心された決めては何ですか?」」と聞くと「永い間、都会の雑踏の中で暮らしてきました。定年を機に、自然に囲まれた、静かな田舎でのんびり暮らしたい。いろいろな田舎を見て回ったが、この徳地がわたしには最高でした」と応えられました。

 先日、全国過疎問題シンポジウムが山口でありました。発表の中で、「地域の人が伝えたい魅力と、来訪者が感じる魅力は違う。だから地域の紹介はしない。来て、見て、感じてもらうことが一番」と言われました。

そうだ!徳地に来て貰って素顔の徳地に接してもらうことだ。それだけの魅力が徳地にはたくさんあることを一人の女性から改めて気づかされました。(集落支援員:市原)

拓本のとり方研修会の一風景